ロッテルダム2日目は月曜の朝。くもり。
昨夜チェックインした時に8:30から10:30まブレックファストよんと説明されていたので受付兼食堂に行ってみると、カウンターテーブルにパンやらシリアルやらと大量のジャムに肉系のパテ?など小分けの物が並んでいた。器に盛られたフレッシュジャム?もマーマレードとブルーベリーがあった。あとはトレイに入ったチーズとハムとサラミ。パンはふんわり柔らかく薄めにカットされたもので、白いのと穀物混じりのと二種類。飲み物はコーヒーとお湯のポット(ティーバッグ用)があり、さらに水と牛乳とオレンジジュースがあった。
勝手が分からないのでさてどうしたものかと悩みつつ、質素なオープンサンドをこしらえ、、、おおっ!熱々のゆで玉子がある!布をめくると鶏の置物と玉子が並んでいてがかわいい!笑
少々出の悪いお湯のポットをガシュガシュと連打し紅茶を作り朝食をとる。昨夜スタバで買ったコーヒーと軽食で7ユーロおよそ1000円を払っていたので、これだけの朝食が無料というのは非常にありがたかった。質素ではあるがパンも牛乳もゆで卵もおいしく、オランダの飯はまずいみたいな言われ方をするがそんなイメージは消え去った。十分である。日本がいわゆる「飽食」なのだなぁと思った。
宿で借りたドライヤーはブラウンのオレンジ色だった。デロンギじゃない!
●水鳥ワンダーランド
宿を出てロッテルダム中央駅へ向かうと、宿の目の前の水路にわんさかと水鳥がいた。
橋の欄干にはやや小型のカモメっぽいの、そばの水面と川岸にはカモっぽいの。さらには大型のガンのような鳥も。よほど近づかない限りは逃げ出さず、みなそれほど人を怖がる様子は無かった。日本の水鳥よりも人への警戒心は薄いようだった。なんでだろう。
上空を見上げるとカモメがたくさん飛んでいた。水辺はどこを見ても鳥だらけだ。
そういえば夜は寝たり起きたりしていて、カモやらカエルやらが一晩中ガーガー鳴いてるのが聞こえていたな、、、。
●ロッテルダムサイクリング
ロッテルダム中央駅まで数百メートル。昨夜は夜景だった明るいロッテルダム!。当たり前だ。
駅の北側は石造りで低層の建物がずらりと並ぶ住宅街で、所々通りに面した1階にこじんまりとした店が点在するという感じだが、南側はうってかわってビルが立ち並ぶ。それほど高層ビルは多くないものの、5~10階建てのビルが広く並んでいた。
駅の南側に出てまず驚いたのが駅そのものの外観。まるでスネオの頭のように三角に尖った屋根がかかっている、、、なんだこれは!?。さらに駅のそばのビルには何故か巨大な青虫の絵がペイントされている、、、、これも謎である!。もう愉快で楽しいロッテルダム!!
(これを書きながらGoogleストリートビューを確認したら、ロッテルダム中央駅は2010年で建築中の模様)
●自転車を借りる
駅のそばにあるはずの自転車レンタルを探すが見つからない。そこにあったと思われる建物は工事中のバリケードがされて既に更地に、、、どうしよう!。駅のインフォメーションで「あいうぉんとばいせこーれんたる!」と聞いたら、そこのビルの下だよみたいな事を言われる。確かに周囲の看板にもやたらと地下だ地下だと書いてある、、、が、どこの地下なんだよ!と。
駅に隣接する区画を一回りしてみたがそれらしき施設は無く駅に戻ると、ビルでは無く駅の敷地内にある屋根の下にエスカレーターがついており、そこを下った目の前にそれはあった。分かりづらい!笑
(ここの一方通行の看板の後ろの方にある屋根の下に自転車レンタルスポットがある。駅と一体化した施設なので公営なのかと思ったらWebがあった。)
2台貸してと言うと100ユーロだと言われてギョッっとしたが、デポジットと言っていたのでそこそこの保証金が含まれている模様。車体はそれほど軽くは無いものの、3段変速付でやたらと頑丈なチェーン鍵付。その説明をひと通り受ける。営業は夜中の1時とか2時とかまでとの事で安心。「みっどないと!?わーぉ!」とか言ってしまった。
結果的には返却時に89ユーロを返されたので、1台あたり5.5ユーロでおよそ800円強のレンタル代だった。一日中借りて夜中まで返却出来てこの値段はむしろお得か。
●ALLES NAAL DE KLOUTE!
ロッテルダム中央駅から自転車に乗って最初の目的地であるユーロマストへ。
現地SIMが無事設定出来たyのナビを頼りに南下する。駅近くの繁華街を自転車を押し歩きしつつ現地の交通ルールを確認しながら移動。基本的には自転車路が整備されており、自転車路の中央線が無い所では車と同じ道路の右側にある自転車路を通るようになる。
交通の優先順が日本と違い「自転車>人>自動車」という感じで、歩行者が自転車に気をつける感じだ。信号機も大抵の所は自動車用と歩行者用と自転車用と分かれていて、自転車用の押しボタンを押すととにかく優先的に青になった。
そしてなかなか慣れなかったのが自動車の右側通行。自動車が右側通行という事は、歩行者が道路を渡る時にまず左側を確認しなければならないのだが、日本で「右見て左」な生活を通してきているのでなかなか「左見て右」に慣れなかった。
現地のルールを確認しつつバタバタと自転車を走らせていると視界の先にユーロマストらしきものが見えてきた!
曇天だが雨が降るまでもない感じの先にタワーが。
わくわくと近づいていくと近くの跳ね橋が上がっており一時そちらに気を取られる。わーい!!
浮気してごめんよと思いつつユーロマストの元へ。ロッテルダム、、、というかロッテルダムテクノの聖地だ。ヒャッホイー!!
○クレジットカード社会なオランダ
ここでオランダのクレジットカード社会について。
とにかくオランダはどこに行ってもクレジットカードが使える。ほとんどの店で使える。しかも子供までもが制限はあるのだろうが(デポジット式かな?)コンビニでカードで買い物をしていた。とにかくカード社会である。
まれにカードの使えない店があったとしても大丈夫。街中であれば100mも歩けば必ずATMがあって簡単にクレジットカードのキャッシングが利用出来る。駅や大きめのビルの壁には必ずあるくらいの感覚。クレジットカードを入れてPINを入力すれば優しい事に20か50か70ユーロか、、、と定額でのキャッシングをおすすめしてくる。この時は70ユーロでほぼ1万円だったので数回お世話に。レートはほぼ為替どおりで自分の場合は1度につき216円の手数料だったので、日本で必要最低限の両替をして後は現地でキャッシングを利用した方が安全かつ楽かもしれない。VISAかMASTERであればまず問題は無さそう。
華麗にクレジットカードで入場券を買って上に向かう。
先にも書いたが、閑散期のオランダはロッテルダムなのだが、、、最高じゃないですか!
少し天候はさえない時期なのかもしれないが、日本と同じように紅葉があちこちで見られた。ユーロマストの上から眺めるロッテルダム、、、ユーロポートの紅葉とビルに橋となかなかオツなものでした。
ほとんど日本人に出会わないのも海外旅行としてそこそこポイント高い気が。
最初の展望台だけでも結構眺めが良くぐるりと一回りして十分に楽しめたが、さらに階段を上がると小さなエレベーターがあり、さらにさらにユーロスコープなる秘密兵器が、、、。良く分からずに上へ上へと上がりこの秘密兵器に、、、うっひゃー!
yと2人でめっちゃテンションが上って大爆笑してしまった。まさかユーロマストがこんなに夢のアトラクションだったとは思いもよらなかった。夢の国オランダに来たら是非ロッテルダムまで足を伸ばしてせめてこの夢のアトラクションであるユーロマストのユーロスコープだけは堪能していって欲しい。マジでマジで。また行きたい!!
自販機みたいな画像はユーロマスト柄のコインが買えるやつとユーロマストのカードが買えるやつ、、、だがカードの方は売り切れているようだった。残念。紙切れに品切れみたいな事書いて突っ込んであったよ。
1階まで戻り売店へ。初日のサイクリング開始1時間だというのにガッツリお土産を買い込んだ。だって聖地ですもの。
表に出てユーロマスト仕様のスクーターが置いてある事に気づく。いちいち面白いなロッテルダム!笑
●試練のサイクリング
ユーロマストを離れさらに南下、、、するが地図上では運河を渡る橋のように見えるが橋など近くに無い、、、どうなっとんじゃ!?とウロウロしていると、なんと運河の下をくぐり抜けるトンネルだったようで川べりの建物に下っていくエスカレーターを発見。人間用のエスカレーターにみんな器用に自転車をのっけて下っていくので真似をして降りていく。トンネルは上下に分離して自転車用と歩行者用に分かれていた。
ヒャッハー!と結構な下り坂を勢いをつけて下っていくとあっという間に運河を渡って対岸に。エレベーターで地上に上がると先ほどまで堪能したユーロマストが対岸に見えた。何言ってたか分からないが、エレベーターの中で電話始めた兄ちゃんがおっちゃんに怒られてたな。
ここからは微妙にルートに迷いつつも西へ西へと進路を取る。
まだ昼ぐらいだし先は長いんだからゆっくり走れというのに、チョロQか壊れたラジコンのようにグイグイ行ってしまうyに追い付くだけで大変な感じに。何故奴は振り向けないのか!(上の画像でもずいぶん先を行くy)
高速道路のような道路の脇を走ったりユーロポートの工業地帯を走ったりしつつ。曇っていたが雨が降る様子もなく寒くも暑くもなく割と快適だった。自分のペースで走れない以外は!
だいぶ疲れた頃に閑静な住宅地に入り込む。そろそろ目的地かなーという所で放し飼いの馬っ子である。XR-003である。このすぐ上の方をトラムが走っていたので、経路を理解していればトラムで来られたのかなー。今回はサイクリング目的なのでもし次回があれば交通機関で来てみるか。
●RIGEショップさん
ちょっとだけロッテルダム市を南西にはみ出しRhoonという地域に。ここに現在ポールエルスタックさんが籍を預けるこの会社のお店がある。半分事務所で半分倉庫兼ショップみたいな感じ。ショップ側の玄関をのぞくといきなりPaul Elstakの文字が浮かぶポスターが貼ってあって一人ニヨニヨしてしまった。
ここまで来ておいて、、、はい、何もしてきませんでした。ただ建物見ておしまいです。中に入ろうとすらしませんでした。まあそれだけじゃなんなのでポストにCDを突っ込んで逃げてきました。ピンポンダッシュみたいなものです。
本部のRige Distribution B.V.はもうちょっと先の方にあるっぽいけど疲れてもう無理だった。
●郊外の住宅地ぶらぶら
Rhoonからロッテルダム市内に戻り東へ。とにかく東へ。しばらくは一軒家が立ち並ぶような地区を走る。めっちゃアラレちゃんみたいな小型自動車とかあってテンションが上ったりする。家もそれほど大きくは無くちっちゃカワイイ感じのが多かった。家同士は両サイドに庭があって適度に離れてる感じ。
オランダでも都心は集合住宅で郊外は一軒家。これは日本と変わり無い感じだった。
泣きながら自転車を走らせると整備された運河に白鳥がいた。よく見かける白い模様のあるカラスっぽいのも写真におさめられた。カラスっぽいのはハト大の真っ黒い奴とこの白模様混じりのは街中でも郊外でも良く見かけた。あとは郊外の酪農地では日本にいるサイズの大きめのもいた。白模様のはしょっちゅう「ッケー!」と鳴いてたな。カモメっぽいのも街中郊外問わずにいた。
朝に軽く朝食をとっただけで何も食べていない状態でもはや14:00ごろ。ど、どこか休憩しようぜと言いつつグイグイと東へ。なんか無いかーもう限界やーと走っていると右側に巨大な建物が現れた!
●AHOY ROTTERDAM
まったくの偶然だったが、ロッテルダムのコンベンションホール的なアホイが目の前にあった。たまに大規模なレイブが行われたりもしている所だったのでテンションが上がる。ついでに飯でもありつけないかな~と入り口が開いていたので中に入ってみたが、イベント中では無いためか飲食店は閉店していた。残念。
●ショッピングモールのマクドナルド
もうつかれた、、、死ぬ、、、という状態でAHOYのそばにあったショッピングモール的な所にようやく着いた。(Winkelcentrum Zuidpleinのようでした)
ここならなんかあるじゃろ!と駐輪スペースを探して中に突撃、、、何軒も飲食店あるぞどうしよう!とブラブラすると何故かマクドナルドへ。まあ日本との違いを、、、的な。
yはカラフルなビーズ入りのアイスみたな物を頼み、自分はコーヒーとチーズバーガーを頼む。前日のスタバでの教訓が生きたのか「コーヒー!アェーンドチーズバーガー!」で通じた。日本とそれほど変わりない大きさと味でした。いかにも海外らしいメニューもあったが疲れきっていたので無理も出来ず。
有料トイレを堪能しつつモール内見て回ったりして気力を回復。こういう施設のトイレは大抵50セントとか70セントとか取られますが結構綺麗。洗浄機能付きのは一度も見なかった。
さて目的地までもうひと踏ん張り、、、とイスラムチックな地区に差し掛かるとyがグロッキーになりしばらく休憩。突貫走行&水分不足で足がつったようで休んでいたら自分もつりそうになる。水分だ!とにかく水分をとるんだ。先程のモールを出る時に水を買えよと、、、自分は炭酸入りのを買ってしまい失敗した、、、ウェップ。
いくぶん回復して自転車を押し歩きながらサイケな柄のスリッパを宿用に3ユーロで買ったりしつつイスラム街を抜けると目の前にモスクが。おー立派じゃ!カッコイイ!!。イスラム系の飲食店も気になったなー。また機会があれば。
●MID-TOWN RECORDS跡地
大きな道路の地下を抜けて少し走ると今回の目的地の一つにようやく到着。もう暗くなってきたよ、、、。
ROTTERDAM RECORDSの元締めだったMID-TWN RECORDSの跡地です。コパーズラージャーストラート!(もう覚えちゃってる)
まあもう何も無いのでただ眺めて感慨に浸って終わりです。この区画入り口にあるファストフード店も健在だった。気になったけど何も買わず!
20世紀から個人輸入していて大変お世話になったイングリッド(Ingrid)さんはお元気であろうか。
●ヘトヘトアクシデント
すぐ近くにフェイエノールトのスタジアムもあったのだが、体力気力ともに限界という事で宿方面へ引き返す事に。
北へ北へ運河を越えあとは西へ向かえばロッテルダム中央駅のはず、、、と走っていると、またもyが1人先にグイグイと行ってしまい、追いかけるのも疲れて姿が見えなくなり完全に逸れた。
結局SIMの設定がうまく出来なかったので自分は通信手段を持っておらず、yの端末を頼りにここまで来たのだが、、、ここまで来てはぐれるとは!、、、まあなんとなく方向は分かっているし、宿の鍵は自分が持っていたので先に帰ればいいかとのんびり走る。
経路を完全に把握していた訳では無いので、中洲のような区画で進路を間違え戻ったりもしつつ、この大きな橋を渡ればロッテルダム市街地だ!、、、という所でトボトボと自転車を押して歩くyの後ろ姿が見えた!、、、これで相棒が女性だったらロマンチックな橋の上での再会だったのにな。
こっそり近づいて「わっ!」と声をかけゲラゲラ笑う。
なんだよこんちくしょーファック!と罵りながら駅まで戻る。途中でキュービックハウスの側の駅などを少し眺めながら、、、ってまたyの姿が見えなくなったおいいいいいいいい!!!!
自転車を借りた入り口まで戻るとyの姿がない。しばらく座り込んでボケっとしているとyが来た。駅の手前で間違えて曲がってしまったらしい。ファック!!
無事に自転車を返してデポジット分の返金を受けて19:00過ぎだったろうか。10時間近くに及んだサイクリングもなんとか無事に終了。疲れた以外は楽しかったよ!
朝は8時まで薄暗く16:00ごろには暗くなる、、、そんな時期でした。
●宿へ
ロッテルダム中央駅にくっついているコンビニ(結構あちこちにスーパーやコンビニのあるAlbert Heijnです)で晩飯を買って宿へ戻った。
パンとスナックとビールとヨーグルト。自分はアムステルビールでyはベルギービールのジュピラー? 。小さいヨーグルトでもデカいスプーンしか置いて無かったのでそれで食す。
腹を満たしてから、イスラム地区で買ってきたスリッパを履いてみたり、成田で買ってきたジャンプとスピリッツをようやく読み始めたりする。2日目も終わりだ。
最後にユーロマストからの眺めをもう一度。ほんとロッテルダム行ったら必ず行け!!
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