渡蘭、、、という言葉が使われるかは分からないがその当日。
●成田へ
11:30に成田を離陸するKLM便に合わせ国内便で移動。ちょうど良い時間帯の便があり、新幹線を使った場合と金額的に大差が無かったし、万が一の時は新幹線に切り替えてもギリギリ間に合うので行程バックアップの意味もあった。初海外のため慎重には慎重を、、、のつもり。
6:00前に家を出て最寄り空港へ。軽いキャリーケースを預け無事に搭乗すると中国人観光客らしき4人組女性が大荷物を抱えて目の前の座席付近で右往左往していた。
自分の席は非常口の部分で前にゆとりがあるはずだったが荷物で埋め尽くされていた、、、。しばらくするとこの事態に気づいたスタッフと中国人の間でてんやわんやがあり、荷物の移動を手伝ったりする。既に飛行機は動き出しているのにこの状況で大丈夫なのか!?と思ったが、なんとかアチコチに収めたようで離陸寸前にスタッフも座れたようだ。
わずか1時間ほどで成田へ。着陸直前になって荷物の持ち込み制限について説明をしていたようだが、カウンターや搭乗口での確認ってザルなんですか、、、。
9:00前に成田に到着し、国際便に乗り継ぐんだけど乗り継ぎみたいな手続きは一切してないし出るんだろうけどアレ?と勝手が分からないので迷う。いずれにしろ一度は外?に出るので普通に出口へ進むのが正解だった。
成田空港デケー!とキョロキョロしながらyとの合流を試みるが、北と南が食い違っていてしばらく合流出来なかった。どちらもAとかBとか大きな表示はあるがその表示が床から伸びてるか天井から吊ってるかの違いまで気づかないし伝わらない。もっと初心者に分かりやすくした方が良い。北はAからHで、南はIからPとかさ!
念のための日用品を買ったり空港内を少しウロウロしていたらもう1時間前だと手続きへ。初めてという事もあってか空港での数時間なんてあっという間。
自分はインターネット上で全ての手続を済ませ印刷した紙を持参し、yは空港に着いてからチェックイン機で発券。この差があったのかカウンターに並ぶ20人ほどの列の最後尾で紙を見せると列を避けてカウンターに直接案内された。数分で荷物を預けられたのはいいがyは列に並んでいるので結局待つ。良い座席でも無いのだがたまたまか。フライングブルーという会員にアップデートしているだけでこの待遇なのだろうか。yを待っていたらワラワラとKLMのスタッフも集まってきて荷物を預けていた。飛行機の色と同じ真っ青なスーツがまぶしい。男女とも大柄な人は大柄だがそうでない人はそうでも無かった。日本人も3人ほど居たので少し安心。
両替もどこでやるものやらと迷ったので、とりあえずと空港内で2万円分をユーロに。1ユーロで150円換算だった。 残りは現地でやってみよう。
ゲートへ行くとみんな上着を脱いだりベルトを取ったりしているので一応真似ておく。特に何事もなくすんなりと通過。yは何か引っかかったようで振り返ってみると寒そうな格好になっていた。ゲラゲラー!
●KL0862便
これで関門は全て突破だ!、と晴れやかに機内への案内を待って移動すると目の前に青い機体が現れた。いよいよニッポンとおさらばである。 出国の審査がどの時点だったかもう記憶が無いが、自動審査機みたいなレーンもあった気がする。出国審査も4~5人の列でそれほど混んでいなかった。
乗客の半分くらいは日本人かなという感じで離陸。機内設備は新しくもないが古くもないという感じ。残念ながらWi-Fiは使えないが映画を見たりは出来るようだ。見なかったけど。
日本人スタッフ3名のうち1名は男性でした。
洋食と和食が選べチキンかサワラのゆず風味か、、、オランダのKLMで和食でさわら!?。なんとなく昔から言われているイメージで「機内食はまずい」という思いがあったので、出てきた機内食でテンションが上ったのは自分でも驚いた。 洋食は現地に行ってから口にした方が新鮮な感じがあるだろうという事で和食にした。
ごはんも炊き込みご飯風になっており、煮物っぽい小料理風の副菜もあり、デザートと小さいパンとバターなどもありと非常にボリューミーだった。おいしかった。最近は小食なのでパンとデザートは残して取っておいた。
食事が下げられてしばらくすると消灯されて寝る派と映画を見る派と機内をウロウロする派みたいな感じに。
毛布と枕を駆使して寝る体制を整えようとしたがどうにも腰のあたりが気持ち悪くもう一枚毛布をもらえないかと黒人おねいさんスタッフに聞いたが両手を左右に広げて無理ネ!みたいな感じだった。あい分かりましたとすっ込もうとしたら、近くの黒人系家族の母親らしき女性が毛布を一枚差し出してくれた。なんという事でしょう!。つたない「ぷりーずわんもあぶらんけっと?」みたいな言葉を理解した上に優しさ!。センキューともテンキューともつかない発音で(海外エロチャットのリスニング仕込み英語)で手を合わせ謝意を表し、この時点で今回の旅は成功したようなものだった。小さい子供用のが余っていた感じ。なんとか毛布をセットしてなるべく寝ようとしたがなかなか寝付けずうとうとと休息する感じが続いた。
途中でアイスクリームと水も出され、目が冴えた時は持っていった漫画本(鳥山明満漢全席1~2)を読んだりiPodで曲を聞いたりしつつ。
あとはくだらない点ですが機内は非常に強力に空調が効いており、外国人に多い強い香水の香りも全く気にならず、さらには上手くすかせばオナラも臭わないという事実、、、すごいぜ国際線!すごいぜボーイング!?
カムチャツカ付近を北上しロシア上空を通過して一直線に欧州へ。
徐々に降下しつつ着陸前の軽食、、、どころか十分に一食分である。写真がうまく保存されていなかったが、最初の食事とは違い選べなかったが、メインはビーフンでこちらにも副菜、デザート、パンなど付いてきた。もう食べきれん!。さすがに残したままで下げてもらう。
しばらくすると遂に雲間から地面が見えてきた!欧州!欧州!!
●夢の国だ!自由の国よ!
オランダはアムステルダムのスキポール国際空港に無事に着陸。現地語でもほぼスキポール。
当たり前の事だがKLMの青い機体がワンサカいてそれだけでテンションが上った。
飛行中メモ。座席は翼の上あたりでほとんど揺れる事が無く非常に快適だった。眺め、、、なんて9割位は雲の上なので余り気にしなくていい。トイレは近く無いけど一度だけすんません失礼しますよと席を立った。その時ついでに少しストレッチ。タイミング悪いと数人くらいは並んでいたが大混雑という程でも無く。機内ではマスクをしていたが乾燥はそれほど気にならなかった。とにかく10時間座席に縛られるのにさえ慣れれば。
初めての海外なので他の国際線の事は分からないが、直行往復10万円でこのサービスは良い物だと思いました。ちょっと話を聞いてみてもKLMは飯が良いようだ、、、。
飛行機を降りて、、、からが長いスキポール。荷物が出てくる場所が遠い。10分ほど歩いてようやくベルトコンベアの所へ。そこから荷物が出てくるまでさらに時間があったので空港内で使えるWi-Fiに接続して調べたい事を調べたりする。なるほどWeb認証なのね。
さて入国審査、、、どちらが最初だったか記憶があやふやだが、緊張して「はろー!」と望んだ割には何も聞かれずに「ハバナイスデ!」で終わってしまった。自分で印刷した紙とパスポートを見せてマスクを外して見つめてやったのに!、と肩透かしを食らうと共に日本人で良かったなぁと思った。
出口を出たらスキポール空港+駅であった。
●スキポールからロッテルダムへ
空港内に出る?と目の前にハイネケンのバーがあったりして少し(文字通り)身体を伸ばしたくなりつつも、その前に手持ちの残りの円を両替してみると、、、170円換算だった。失敗した!
現地のSIMカードを買おうという事になり事前調査ではT-mobileの物が良さそうであったが、空港内には無いようでLebaraのものを15ユーロで購入した。オランダで最初の初の買い物。
しかしここでトラブってしまう。yはすんなり?とでも無いが設定出来て認識していじりはじめたが、自分のXperia SXではうまく動作しなかった。しばらくいじってもどうにもならないので諦め、とにかくロッテルダムへ向かおう!という事になった。アムステルダムはスルー。そんな初海外初オランダ。
さて、スキポールからロッテルダムに向かうには電車なのだがどうすりゃいいのか、、、とエントランスあたりで漫才をしていたら券売機付近で紳士に声をかけられた。
なんだか分からんが「うぃーうぉんとごーとぅーろったっだ!」(ロッタッダだけ妙に発音が良い)と言うとオーケーオーケーと切符の買い方を教えてくれた。
ココ押シテ、ココ押シテ、R押シテ、Rooterdam Centraalデ、リターン?イヤワンウェイ?ハイハイクレジットカードココネ、、、と英語で話しつつ、2人分4枚の券が出てきた。あとは、ココダウンデヨイヨハッハー!みたいに言われ、センキューセンキュー!と笑顔で紳士と別れた。
みんな下りエスカレーターに降りる所で突き出たバーにタッチしているので我々も真似をして電車のホームへ降りた。
地下ホームに降りるとそこそこ頻繁に電車が行き来するものの、どれがどこ行きなのか表示も少なく、表示があってもそれがいったい何処なのか、、、とにかく何もかも分からなかった。分からないすぎる!
車掌のおじさんが「ピッピピピッピピッピ!」と良い調子で笛を吹いていて笑ってしまった。目があってサムズアップされる。
ホームに飲料の自動販売機があったので見てみると飲料はほとんど2.5ユーロだった。安くて2ユーロ。日本円に換算すると375円である。まあ記念という事で日本で両替したユーロ硬貨が丁度あったので買ってみる。昔の台所用洗剤みたいにシャワー状になる飛び出すキャップ式だった。なんぞこれ。
唯一分かっているのは「Rotterdam」に行きたい事なので、ホーム内でしばらく観察してとにかく「Rotterdam Centraal」と表示のある列車に乗る事にして発車時刻に入線した電車に乗った。
1classと2classがあるので斜体に「2」と書かれている列車に乗り込むとそこそこ混雑していた。17:00ごろだったように記憶しているのでラッシュっぽい時間帯だったのかな。
ここからがオランダ初列車の洗礼であった。デッキ部に乗ったのだが、放送も表示も無く一体今どこで次がどこなのかさっぱり分からないのである。直行であれば1時間程度だったと下調べをしていたが、この乗り込んだ列車が果たしてどこを経由していくのかも分からない。さらに停車した駅のホームを覗いてみても、表示が非常に少なくそこが何駅なのかも良く分からないという有り様だった。
結論としては電車が遅れていたようで、乗った電車は1本早い電車でライデンだったかで停車してしまい後続に乗り換えるハメに。後から来た列車に乗り込み近くに居たお姉さんに「でぃすとれいんごーとぅーろったっだ?」などと聞いてみたりしつつ、今度こそロッテルダムか!?と降り立った駅も手前の駅でさらにまた次の列車に乗る事になってしまった。
●ロッテルダムへようこそ!
すんなり来れば1時間ほどで来れたはずが、2時間近くかかってなんとかロッテルダム中央駅に。
車内から見た駅の雰囲気だけでも、スキポールからこれまで通過してきた駅のどこよりも立派で綺麗だった。ここ何年かで建て替わったような雰囲気。
さて何か食べるか?とか思ったが、とっとと宿に行ってみようという事で駅からそれほど遠くない宿へ向かった。最初に出た方角は間違っていたようで、駅を出て脇の自由通路を通って反対側へ。大体の場所は調べていたので方角さえ分かればあとは5分くらいで宿に到着した。
宿に到着すると鍵がかかっており、ブザーを押すと階段の上から黒人のおねいさんが顔を出して扉のロックを紐を引いて開けてくれた。原始的だな笑。アパートを改装して宿にしたような造りで、二階がフロント兼食堂のような感じになっておりそこで支払いを済ませた。カードだと少し高いわよみたいな事を言われたので手持ちの現金で支払って鍵を受け取る。タバコはダメヨー絶対にダメヨー!と念を押される。
部屋は玄関のすぐ脇のこじんまりした部屋だった。設備は最低限のコップにバスタオル程度で特にアメニティは無いものの、しっかりバスタブがあったので満足。手洗いにしっかりコップが付いていたので水道水を飲んでみると、、、あまり違和感無い。普通に飲めそうであった。
この時点で19:00を過ぎていたと記憶しているが、疲れていたが荷解きを終え開放されたので少し外に出てみたくなった。yは行かないというのでいきなり一人で外に出てみる。駅前にあったファストフード店は敷居が高かったので駅ナカのスターバックスに。海外に来てまでスタバかよと思ったが日本でもそんなに行かないしオランダではどうなのかなーという気持ちもあり。
メニューを見てもさっぱりなので「つー、もすとぽぴゅらー、こーふぃー」とか言うが通じない。「カァフィー?コーシー?」眉を上に上げて「んー?」みたいな顔をされたので「つー、こーひー!」と言ったら通じた。コーヒーでいいみたいだ。「さんどうぃっち」はそのまま通じた。てことで無事にコーヒーとサンドイッチを2つずつ買って宿に戻りつつロッテルダム中央駅をちょっと歩いてみた。
宿を出る時に少しパラついてた雨が少しだけ強くなってきていたがジャケットの襟からフードを取り出しそれほど濡れずに宿に戻れた。
スキポール空港では上空に少し晴れ間もあったが、あとは暗くなって天気は分からなかった。10度前後でも湿度があるからか日本のように刺す寒さでは無い。短めのダウンジャケットを羽織ればそれで十分な感じ。
てな事で最初のオランダ飯はなんの面白味も無いスタバであった。大きさは日本と変わらない。けどこれで12~14ユーロだったか。とにかく日常の物価の高さを感じた。
まあ今後も飯はあまり贅沢してません。
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